「検査では異常なし」
「数値は問題ないと言われた」
それでも、頭痛・動悸・不安感・めまい・倦怠感が1か月以上続いている。
このような状態で来院される方は、当院でも全体の6割以上を占めています。
病院の検査は、主に臓器や構造的な異常を見つけるためのものです。
一方で、自律神経の働きそのもの――
つまり「神経の調整機能」や「切り替えのスムーズさ」は、画像や血液検査では評価が難しい領域です。
そのため、
・症状はある
・でも検査では異常が出ない
というギャップが生まれます。
自律神経の乱れは、機能的な不調として現れます。
心拍や血流、呼吸、消化といった“調整のズレ”が積み重なることで、体は確実に不快なサインを出します。
これは決して気のせいではありません。
当院では、こうしたケースに対して
「どこが悪いか」ではなく
「どこで神経の調整が滞っているか」
という視点で身体を評価します。
鍼灸治療は、薬のように症状を抑えるのではなく、
神経反射を通じて脳と身体の指令系統を整える治療です。
特に首・頭部・呼吸に関わるポイントへの刺激は、自律神経調整において非常に重要です。
実際に、
「病院を何件も回ったが変わらなかった」
「薬を飲み続けることに不安があった」
という方が、数回の施術で体調のベースが安定してきたという例は少なくありません。
鍼灸は即効性だけを目的とする治療ではありません。
しかし、神経の働きそのものを立て直すという点では、非常に理にかなった方法です。
原因がはっきりしない不調ほど、
“異常がない”と判断されたその先のケアが重要になります。
不調を我慢し続けるのではなく、
別の角度から身体を見直す選択肢があることを、ぜひ知っていただきたいと思います。

